日々仕事をしていて、「いつもやってるこの作業、多分、ここをこうすれば、もっとラクだよな、もっと良くできる気がする」とか「あと一週間で企画を仕上げないといけない、、でも何も思いつかない」とか、そんな状況に陥ること、ありませんか?
私は、趣味でブログを書いています。ブログのネタが無い、という状況に陥ります。というかそれがデフォルトの状態です。そんな時は何を考えても逆効果で、考えれば考えるほど思いつかなくなる、という悪循環になってしまい、何度も行き詰まるのです。
そんな困った状況を突破する手がかり、何か無いかな?とネットで探していると、「アンチプロブレム」という思考メソッド(手法)を発見しました。
この記事は、寝ても覚めても仕事の悩みが尽きない、というあなたに、少しでもそんな辛い状況を打破して欲しいという願いを込めて書いたものです。思考メソッド「アンチプロブレム」、使い方によっては非常に効果がある可能性を秘めているため、紹介します。ぜひ、ご覧ください。
アンチプロブレムとは何か?
アンチプロブレムとは、調べるかぎり発明者の名前は出てきませんでしたが、ひとことで説明すると「逆転の発想を促すツール」です。
例えば、仕事でうまくいかなかった時、普通だったら「次はどうすればうまくいくか?」という方法を必死に考えると思います。でもアンチプロブレムは逆に「次はどうすれば絶対にうまくいかないか?」を敢えて考える、というものです。
普段、そんなこと絶対に考えませんよね。考えようともしません。
でも、考えようともしないからこそ、敢えて「絶対にうまくいかない」を考えてアイデアをひねり出し、その逆をやればうまくいくのではないか?ということが見えてくという発想のもと、アンチプロブレムは一つの思考メソッドとして広く浸透しているようです。
なんだか、コントのネタ作りにも共通する考え方だと思います。
アンチプロブレム。逆の例を考えることで、理想とする状態に対して具体的に何が不足しているのか、を明らかにするという効果をもたらしそうではないでしょうか?私はアンチプロブレムの紹介記事を見て直感的に「その発想は無かったわ」と、アンチプロブレム自体の発想、視点に感動しました。
実際にやってみた
お題は何にしようかな、と考えました。思いついたものは、「勧められても絶対に買いたくないもの」です。3つほど、そのお題の具体例も考えましたので書いていきます。
- 100万円投資して1円を絶対に得られる本!!(永久保証付き)
どうでしょうか。欲しくないですね
だって100万円も投資してるのに、自信たっぷりに1円を得られたとしても、何も得していません。当たり前です。しかも永久保証してくれてます。更に要らないですね。要らない物の保証ほど、不要な物はこの世に無いと思います。というか断言できます。
これを逆アンチ化してみます。
1円投資して100万円を絶対に得られる本!!(1年保証付き)
どうでしょうか。まともにはなりましたが、今度はうさんくさくなりましたね。良くある詐欺の典型みたいな売り文句になってしまいました。
次に行ってみましょう。
- 100回連続で外したけど次は必ず当たるナンバーズの番号
ちょっと欲しいです。100回外しているのに、「次は必ず当たる」という根拠はどこにあるのでしょうか?そう思うのと裏腹に、ナンバーズは当たり番号の絶対数が限られている性質のため、外せば外すほど当たる可能性が高まってくるような統計結果が有りそうです。なので、必ずとも言い切れないですが、何となく当たるかな?というくらいの期待は持てそうに思えます。
先程の1番目に挙げた「100万円投資して1円を絶対に得られる本!!」よりは多少なりとも欲しくなりましたね。
これも、逆アンチ化してみるとどうでしょうか?
100回連続であたったナンバーズの本
にわかには信じられない文ができあがりました。恐ろしい文です。ホントに有るとすれば、ものすごく欲しいです。でも少し冷静になって考えれば、やはりうさんくさいですね。当たるわけがないです。
もしかしたらものすごい大金、大口の購入をして、収支を度外視して無理やり当てた力技を売り文句にしたのかもしれません。
いずれにしても、アンチ化してみないと出てこなかった言葉です。この実例を元にアンチプロブレムというものを考えると、思いついた言葉そのものの意味は薄いかもしれませんが、自分の奥底にある不思議な言葉を引き出す、という意味では貴重な思考メソッドかもしれない、と思えます。
次は今回思いついた最後の言葉です。
- 逆に回る時計
うーん。これは、芸術品としては欲しいですね。ただしいつも目につく場所には飾っておきたくはないです。
これも逆アンチしてみましょう。
順周りする時計
ごく普通ですね。なんの面白みもありません。でも敢えて「順周りする」という言葉を堂々と入れているあたりは、やはりアンチプロブレム化しないと出てこない表現方法だと思いました。
例えば、営業マンがものすごくドヤ顔で「なんと!この時計!順周りするんです!!」なんて売っていたら、頭がおかしいか、コントのネタ合わせをやっているのか、と思えるような光景ですね。
まとめ
アンチプロブレムを初めて使ってみて、それほど衝撃的なアイデアは思いつきませんでした。しかし、何かを思いついた時や何も思いつかなかった時に、思考の武器としてアンチプロブレムを引き出しにストックできたということは大きな収穫でした。
思いつかないから、だめだ。ではなく、思いつかないから、アンチプロブレムやってみるか。というように、試行錯誤できるようになった、ということです。これは紛れもない成長です。
ものすごく意味のあるアイデアを思いつくことは少ないと思いますが、何も思いつかないで思考停止してしまう前に、アンチプロブレムを実行することで「頭の中の無邪気な悪魔」と会話することで何かのきっかけを得られるようになるかもしれない、と期待を持つことができるようになりました。
アンチプロブレムが向いているだろう問題として「正解が分かれる難しい問題」が効果的なのではないか?と思いました。わかりきった問題のアンチ化は、面白みが少ないような気がします。
今後も、せっかく知ることができたこのアンチプロブレムという思考メソッドを続けていきたいと思います。なにかスマッシュヒットが出たら追って報告します。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。あなたにもアンチプロブレムの恩恵がありますように。
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