【オズボーンのチェックリスト】思考ツールであなたも発想の転換を!

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生きていると色々な悩みが出てきますよね。そして、出てくる悩みの数に対して解決出来る悩みは非常に少ない!考えれば考えるほど、悩みは深みにハマってしまって、なかなか抜け出せなくなる。そんなこと、ありませんか?

私はいつもそうです。悩みは解決できないまま心と頭の奥底にどんよりと沈殿し続け、「あぁ、このままじゃだめだ」と暗い気分になってしまいます。

そんな状態を放置したらいつかは心の病気になってしまったり、悩みを忘れようと食べすぎてしまったり、お酒に逃げてしまったりして、健康を崩したりしてしまうようになるかもしれません。

この記事では、悩みを持ち続けているあなたに、少しでも解決できる方法を提案したくて書きました。記事内では思考ツールの一つである「オズボーンのチェックリスト」というものを紹介します。このツールを使ってみた感想は、発想の転換にとても有益だと思いましたので、少しでもお役に立てるようなことがあればとても嬉しいです。

ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

オズボーンのチェックリストとは

オズボーンのチェックリストの説明に入る前に、なぜ私がオズボーンのチェックリストをおすすめするか?という理由は、数ある思考ツールの中で、オズボーンのチェックリストに惹かれたためです。

オズボーンのチェックリストの紹介記事を見て、1秒(ホントに1秒です)で「あ、これできそう」、「あ、これ面白そう」と思ったからです。ルールが簡単で高い効果が期待ができる、と思いました。すぐに「やってみたい」と思いました。

ではオズボーンのチェックリストの紹介をしていきましょう。

オズボーンのチェックリストとは、アメリカの経営者、そして著者であるアレックス・ファイクニー・オズボーン氏が考案したチェックリストです。オズボーン氏は、なんとあの「ブレーンストーミング」の考案者であるということです。ブレーンストーミングは、メンバーが集まってアイデアを出し合う時の思考ツールとして非常に有名ですね。

ではそのオズボーン氏が考案した「オズボーンのチェックリスト」とは一体どんなものなのか?内容は至って簡単です。

現状の課題に対して、9個の決まった質問を投げかけ、その答えを出す、というものです。9個の質問は決まっており、以下のとおりです。

  1. 転用:他の利用方法はないか?
  2. 応用:他の分野から応用できないか?
  3. 変更:変えたらどうなるか?
  4. 拡大:拡大したらどうなるか?
  5. 縮小:縮小したらどうなるか?
  6. 代用:他に代用できないか?
  7. 置換:配置を変えてみたらどうか?
  8. 逆転:逆にしてみたらどうなるか?
  9. 結合:組合わせたらどうなるか?

いずれの質問も、行き詰まった課題に対して「こうしてみたら?」と投げかけてくれるものです。なんというか、質問項目は「非常に他人事のような」感じがしますね😨。でも、それで良いんです。思考が行き詰まっている時は、どうしても他の視点を失ってしまいがちになるので、こんな風に大胆に質問してくれる人が近くにいたら、とてもありがたいような気がします。

早速、やってみよう

まずはやってみることにしましょう。その結果どうなるか?が思考ツールの良し悪しを判断しますから、やってみないことには始まりません。

課題となるお題はすぐに出てきました。「洗濯物を干すのが面倒」です。なぜすぐに出てきたか?というのは、簡単です。日々、本当に面倒だと思っているからです😓

この課題を、いざ「オズボーンのチェックリスト」に入れて考えてみます。

1.転用:他の利用方法はないか?

洗濯物を干すのに他の利用方法?、質問の意味がよくわかりません。もうすこし、質問を具体的にできないか考えてみます。

洗濯を干すことを他に活かせないか?

という質問になりました。少し、わかりやすくなりました。洗濯物を干すことの他の利用方法を考えると、例えば、洗濯を干すとポイントが貯まる、とかいうことですかね。

うーん。現実的な解決方法が出てくるような気がしませんでしたので、諦めて次の質問に進んでみます。なんせ質問は9個もあるのですから、1個くらいうまくいかなかったからといって、落ち込むことはありません。

2.応用:他の分野から応用できないか?

洗濯物を干すことを、他の分野から応用できないか?という質問です。早速同じように面倒な他の分野の具体例が出てきました。それは「洗った食器を乾かす」というものです。やはり面倒だな、という考えしか思いつきませんでした。

もう一つ、他の分野と組み合わせて「干した洗濯物のキレイさを競ったらどうか?」というアイデアが出ました。しかし毎回コンテストなんてやってられないですね。

でも、新たな視点を得ることができました。この調子で、次の質問に進みましょう。

3.変更:変えたらどうなるか?

文面そのまま質問にすると「洗濯物を干すことを変えたらどうなるか?」というものです。何を変えるのか?ということになりますが、人を変える、と思いつきました。つまりは干す人(担当者)を変えるというものですね。これは家族に怒られる未来しか見えませんでした。この考えは持つだけしておいて、実行するのはやめておいたほうが良いですね。

4.拡大:拡大したらどうなるか?

質問は「洗濯物を干すのを拡大したらどうなるか?」となりました。何を拡大するのか?を決める必要がありますね。

そこで時間に着目することにしました。毎日干す(1日1回)頻度ではなく、「1週間分をまとめて干す」というアイデアが浮かびました。

…ちょっと無理ですね。洗濯物をためておくスペースも無ければ、干すためのスペースも足りません。確かに1週間に1度だけ干すライフサイクルになれば、負担は7分の1に減りますが、実現は一般家庭ではほぼ不可能です。

5.縮小:縮小したらどうなるか?

これも4.と同じく時間に着目して毎日干す(1日1回)頻度ではなく、「1日2回干す」というアイデアになりました。

単純に嫌ですね。負担が2倍になっただけです。

6.代用:他に代用できるものはないか?

「洗濯物を干す時に、代用できるものはないか?」という質問です。答えはすぐに出てきました。「コインランドリー」と「自宅に置く乾燥機」です。

ただ、この答えは、非常に正解に近いのですが、完全な正解にはなりませんでした(私の場合)。というのも、コインランドリーは毎日使うにはコストが高すぎますし、洗濯物をコインランドリーに持っていく、持ち帰る手間も、なかなかに大変だからです。

また、乾燥機は非常に便利であり、洗濯から乾燥までやってくれるため、その中に内包する「干す」行為そのものが不要になります。しかし、乾燥機は全ての洗濯物を乾燥できるわけではなく、素材により縮んでしまうため、乾燥機NGという洗濯物については干さなくてはなりません。

7.置換:配置や並びを変えてみたらどうか?

質問文にすると「洗濯物を干す配置や並びを変えてみたらどうか?」というものです。私は、洗濯物を干すスペースの配置や、並びが変わることで、少しでも楽にならないか?ということを考えました。この視点から考えることができる、というのは、オズボーンのチェックリストを使った甲斐があるな、と思いました。

生み出されたアイデアは「磁力を使った物干し」です。これ、今回の記事の最大の成果物です。

洗濯物を干すのは、なぜ面倒か?と考えた時に、意外と多くのことをやっているからだ、と思いました。具体的には、

  1. 洗濯物を洗濯機から取り出してカゴに入れる
  2. カゴを洗濯物干し場まで持っていく
  3. ハンガー、洗濯バサミを準備する
  4. カゴから洗濯物を取り出す
  5. 洗濯物のシワを防ぐためにパンパンする
  6. 洗濯物をハンガーに掛けて干す、または洗濯バサミに挟む

このような感じです。中でも大変なのが手順6.の「洗濯物をハンガーに掛けて干す、または洗濯バサミに挟む」というところです。この手順のせいで、私は洗濯物を干すのが嫌いです。理由は、洗濯バサミやハンガーに洗濯物を掛けるという動作は本当に地道であり、また、毎日同じことの繰り返しなので、終わりが見るはずもなく、全くテンションが上がりません。

つまり、「洗濯物を干す行為が面倒」という理由を分析した結果、「洗濯物をハンガーに掛けて干す、または洗濯バサミに挟む」ことが面倒、だということに気づきました。

そこで質問に戻りますが、「配置や並びを変えてみる」という質問を自分に投げかけた時に、洗濯物干しスペースにある洗濯バサミが連なった物(ピンチハンガー、と呼びますね)へ干す動作、何とかならない?というものでした。

ピンチハンガー

洗濯物の配置を変える、ということは、「洗濯物の干し方を変える」ことだと閃きました。では干し方を変えるとな何なのか?と突き詰めていくと、壁や冷蔵庫に貼る時の定番アイテム「磁石」を思い浮かべたのです。

磁石、つまり磁力を使って洗濯物干すことができれば、少しはラクになるのではないか?

こう思いました。

残念ながらそれ以上の良いアイデアにまでは辿り着けていないのですが、磁力を使ってささっと洗濯物が干せるかも、というアプローチは、なかなか悪くないと思いました。

更に、磁力から考え方をスライド(オズボーンのチェックリスト「1、転用:他の利用法はないか?」ですね)させて、超音波で洗濯物をあっという間に乾かす技術とかも有ったら凄い、とか、ものすごく吸水率の良い素材(ジェルみたいなもの)を洗濯かごに入れておけば勝手に乾いてくれる、とか、様々なアイデアが出てきました。

要は洗濯物の水分をどうにか取り除くことができれば、干すということは要らなくなるのです。干さなくなるということは、洗濯物を干す配置はガラッと変わる、ということです。

少し長くなりました。それでは、次の質問に進みましょう。

8.逆転:逆にしてみたらどうなるか?

質問は「洗濯物を干すことを逆にしてみたらどうか?」となります。真面目に答えると、「干してから洗う」となりました。意味が不明です。

次に進みます🤢

9.結合:組合わせたらどうなるか?

質問は「洗濯物を干すことを組み合わせたらどうなるか?」となりました。何と組み合わせるか?洗いながら干すことは不可能だとすると、干した後の動作である「畳む。タンスにしまう」ことと組み合わせたらどうなるか?を考えました。

ビショビショの洗濯物を畳むことは、考えただけで辛いです。この考えはやめることにしました。

まとめ

「オズボーンのチェックリスト」を、「洗濯物を干すのが面倒」というお題で考えてみました。実際にやってみて、意味は有ったと思います。最も大きな収穫は「7.置換:配置や並びを変えてみたらどうか?」というところで、従来の干し方以外にも、ラクな干し方は有り得るのでは?と感じたところでした。

また、「オズボーンのチェックリスト」を実践してみて、かなり疲れました。でも、良い疲れです。室の良い脳トレをした感じです。

一つのお題に対して、様々な角度から発想の転換を強制される「オズボーンのチェックリスト」は、9個の質問に対して必ずしも良い答えを出す必要は無く、9個のうちどこかで1つでも思いつけば充分な収穫になると思いました。

更に、9個も考えるとそれなりに時間を使います。時間を使うということは、そのお題に対して全力で取り組む時間を得たということにもなります。「考えれば考えるほどいやになる。もう考えたくない」という悩みは誰しもありますが、それに向き合わないといけない時もあります。そんな時に、「仕方ない。オズボーンのチェックリスト使って、もう一度問題と向き合ってみるか」というように、再考するきっかけとして有効なツールとなるでしょう。

今後も、このオズボーンのチェックリストを使って、色々な思考チャレンジをして、結果を書いていきたいと思います。

あなたも気軽にオズボーンのチェックリストを使い始めてみると、思いがけないアイデアが浮かんでくるかもしれません。ぜひ、お試しくださいね。

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